【開発秘話】三大アレルギーの娘のために夫婦で作った、完全無添加の米粉パン「まこパン」誕生の物語
投稿日: 投稿者:OOCHIKANAKO

【開発秘話】
三大アレルギーの娘のために夫婦で作った、完全無添加の米粉パン「まこパン」誕生の物語
和洋菓子心です。いつも当店にご興味を持っていただき、温かい応援をありがとうございます。
本日は、当店の完全無添加グルテンフリー米粉パン「まこパン」がどのようにして生まれたのか、その開発の背景にある私たち夫婦のストーリーをお話しさせてください。
「パンを食べてみたい」娘の小さな願いから
私たち夫婦の次女「まこくま(真心)」には、卵・乳製品・小麦粉の三大アレルギーがあります。みんなが当たり前のように食べているパンを、娘は食べることができませんでした。
ある日、娘がふと口にした「パンを食べてみたい」という言葉。その願いを叶えるため、パティシエである私たち夫婦の、パン作りへの挑戦が始まりました。
私たちの根底にある「絶対に譲れない基盤」
夫(店主・やすくま)は幼少期より重度のアレルギーと喘息を患い、食べ物のことや添加物のことを何も知らずに育ったことへ深い後悔を抱えてきました。だからこそ、和洋菓子心の作るすべてのものには「食の安全・安心」という絶対的な基盤があります。
娘のパンを作るにあたっても、その信念がブレることはありませんでした。ただ、それが私たちにとって、とてつもなく高い壁となったのです。
立ちはだかる「完全無添加」の壁と、米粉パンの現実
一般的なアレルギー対応パンやグルテンフリーパンの多くには、生地を膨らませたり柔らかさを保ったりするために、乳化剤、膨張剤(ベーキングパウダー)、人工的な増粘剤といった添加物が使われていることが少なくありません。
また、「米粉パン」と謳われているものの中には、米粉のみではなく、アレルゲンとなる小麦に含まれる「グルテン」を添加して作っているものや、小麦粉も使用しつつ一部を米粉に代替しているだけのものも沢山あります。アレルギーを持つ方は、裏面の表示を確認するなど十分注意していただきたい現実があります。
私たちはプロとして、そうした添加物や小麦由来の成分を【一切使用しない】と決めていました。添加物に頼らず、自然素材だけでどうやってふっくらとしたパンを焼くのか。
親として、パティシエとして。執念の試行錯誤
最初はオオバコ(サイリウム)などのつなぎを使わず、四角い「食パン型」に流し込んで焼いていました。それでもパンには違いありませんでしたが、あんぱんやお惣菜パンなど「丸く成形されたパン」を娘が食べたそうに見つめている姿を見て、「なんとか形を作ってあげたい」と強く願うようになりました。
「喜ばせたい。みんなと同じは無理でもいろんな食感、いろんな食べ物を不自由なく食べさせてあげられたら…」そんなことを考えることは少なくありません。なんとか食べさせてあげたい。その一心で、親として、何ができるか?パティシエとしての知識と技術を注ぎ込みました。パン専用の国産米粉「ミズホチカラ」をベースに、栄養素と食感のためにスーパーフードのチアシードを練り込んだり、人工的な増粘剤の代わりに、植物由来の純粋なオオバコ粉末の保水力を活用したりと、配合を変えては焼く日々を繰り返しました。
他店の米粉パンを食べてこれが限界なのかなと、私たちが理想とするパンは無謀な気がする日もありましたが…、何度も立ち上がり、少しずつ美味しいパンに近づいていきました。もちろん米粉なので小麦粉のパンのようにふわふわではなく、少しずっしりもちもちします。それでも、ちゃんと反発してくれる、ふわもちなパンが焼き上がり、そこからさらに改善して冷めても1日はかたくなりすぎず美味しく食べられるパンにまでなりました。
もちろん、形も自由自在になり、丸パンやお惣菜パンはもちろん、中に当店こだわりの無添加クリームを入れることだってできるようになりました。娘が丸いパンを両手で持ち、嬉しそうに頬張る姿を見たときの感動は、今でも忘れられません。
毎日の食卓に、心からの安心を
最初は娘のためだけに焼いていたこのパンが、「同じようにアレルギーで悩む子どもに食べさせたい」「健康のために無添加のパンを探していた」というお客様の口コミで広がり、今では全国の皆様へお届けできるようになりました。
我が家ではお客様にご提供する前から《真心ぱん》と呼んでいました。それをそのまま商品名にしました。
アレルギーにお悩みのご家族や、食の安全を真剣に考える皆様の毎日の食卓が、少しでも笑顔と「本物の安心」で包まれますように。私たち夫婦からの、小さなお手紙のようなパンです。











